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ECサイト運営で発生するランニングコストは?構成する費用とコストを抑えるためのポイントも解説

ECサイト運営で発生するランニングコストは?構成する費用とコストを抑えるためのポイントも解説

近年、実店舗での商品販売に加えて、ECサイト運営を検討する企業が増えています。ECサイトは販路拡大や売上アップなど様々なメリットがありますが、初期費用だけでなく、様々な「ランニングコスト」が発生します。ECサイトを立ち上げる際には、事前にどれくらいのランニングコストが掛かるのかを把握することが重要です。

本記事では、ECサイト運営で発生するランニングコストを紹介します。コストを抑えるポイントも解説しますので、ECサイトの運用担当者はぜひ参考にしてください。

ECサイトのランニングコストを構成するもの

ECサイトのランニングコストは、大きく以下の4つで構成されています。

  • システム維持と更新費用
  • 在庫管理と物流コスト
  • マーケティングと広告費用
  • 決済手数料

それぞれの内容を解説します。

システム維持と更新費用

システム維持と更新費用とは、サーバーの維持費用や独自SSLサーバー証明書の費用、ドメイン代、カートシステムの利用料などの費用のことを指します。ECサイトを安定して運営するためには、システム維持と更新費用が欠かせません。それぞれの金額の目安は以下の通りです。

  • サーバーの維持費用(レンタルサーバーを契約する場合)→500円~1万円程度(年間)
  • 独自SSLサーバー証明書→1万円~9万円程度(年間)
  • ドメイン代→500円~6,000円程度(年間)
  • カートシステムの利用料→36,000円~120万円程度(年間)

カートシステムの利用料は、利用するサービスによって変わりますが、ECサイトの規模が大きければ大きいほど金額も高くなります。また、サーバー費用はサイトのトラフィック量に応じて変動するため、繁忙期にはより高性能なサーバーが必要になるケースもあるでしょう。

在庫管理と物流コスト

ECサイトの運営では、在庫管理や物流関連のコストも発生します。具体的には以下の費用が挙げられます。

  • 段ボールや緩衝材などの梱包資材費
  • 梱包作業費
  • 配送費用
  • 商品を保管する倉庫代

在庫管理と物流のプロセスは、商品を効率的に顧客に届けるために重要なプロセスです。これらのプロセスは自社で行うのではなく、外部の倉庫会社や配送業者などに委託するのが一般的となっています。外部に委託する場合、在庫管理と物流コストを適切に把握するのが難しくなるため、事前に見積もりをとっておきましょう。

マーケティングと広告費用

ECサイトの売上を向上させるには、ECサイトの存在を知ってもらう必要があります。認知度を高めるために行わなければならないのが、マーケティングや広告出稿等です。マーケティングのやり方は様々ですが、たとえば以下のような作業が必要になるでしょう。

  • ECサイトで販売する商品の紹介文の作成
  • 商品画像の撮影・編集
  • SEO施策
  • SNS運用

これらの作業は無料で行えますが、外部に委託する場合は費用が発生します。短期的に集客したい場合は広告出稿が効果的ですが、費用は高額になります。

決済手数料

ECサイトの決済方法には、クレジットカード決済や電子マネー決済、コンビニ決済など、様々な種類があります。利用者が希望する決済方法がないとサイトの離脱につながるため、できるだけ多くの決済方法を用意することが重要です。

こうした複数の決済に自社で対応するのは現実的ではないため、決済代行サービスを利用するのがおすすめです。その場合、月額費用や決済手数料などが発生します。決済代行サービスによって決済手数料は異なりますが、売上の3~5%程度を代行会社に支払う形が一般的です。

商品の販売価格や手数料率によっては、利益に大きく影響することもあるでしょう。

ECサイトのランニングコストを抑えるポイント

ご紹介した通り、ECサイトの運営には様々なランニングコストが発生します。ECサイトのランニングコストを抑え、利益を上げるためには以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 必要な機能の選定
  • 効率的な在庫管理と物流の最適化
  • マーケティングコストの効果的な配分

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

必要な機能の選定

ECサイトのランニングコストを抑えるためには、運営に必要な機能を選定することが重要です。機能を追加しすぎると、システム利用料や保守費用なども増加します。用意したにもかかわらず結局使用しない機能があると、コストが無駄になってしまいます。売上がどの程度たつか分からない状況で多くの機能を用意するのではなく、まずは最小限の機能で開始し、徐々に追加していくのがいいでしょう。

試験的にECサイトを利用したい場合、商品検索とカート、決済の機能さえあれば運用することが可能です。

効率的な在庫管理と物流の最適化

商品数が多ければ多いほど在庫管理のコストも大きくなります。在庫を過剰に抱えず、需要に応じて効率的に管理することで、在庫コストの削減につながります。

たとえば在庫管理システムを導入することで、在庫数や保管期間などを可視化し、在庫管理の作業を効率化することが可能です。

加えて、物流プロセスを見直すことでランニングコストを抑えることができます。たとえば、物流会社との契約条件の見直しや、配送ルートの最適化などを検討するのがおすすめです。

マーケティングコストの効果的な配分

マーケティング活動は、ECサイトの成功に不可欠なものです。しかし、専門の外部業者に委託する場合はコストが高額になるケースも多いでしょう。

マーケティングコストをできるだけ抑えるには、ECサイトのターゲットを明確にし、どのような目標を達成するのか、どのようなマーケティング活動を行うべきかを初期段階で明確にすることが重要です。

どのマーケティング活動に力を注ぐかを明確にすることで、予算を適切に配分できるでしょう。

決済手数料のランニングコストを抑えるには

前述の通り、決済代行サービスには初期費用や月額費用がかかるものが多くあります。売上をしっかり立てられるか分からないにもかかわらず、イニシャルコストや月額費用に加え手数料などのランニングコストが発生すると、導入のハードルになってしまいます。

Paid(ペイド)」は、初期費用も月額費用も不要で、ECサイトに簡単に後払いを導入できる企業間決済サービスです。請求が発生した場合のみ手数料(保証料)がかかり、請求が全く発生しなければ費用は一切発生しません。

導入しやすいランニングコストで、創業したてのスタートアップから事業拡大を狙う企業様まで、幅広くご利用いただいています。

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適切なコスト管理の方法

ECサイトのコストを管理するには、「予算計画と財務管理」と「コストパフォーマンスの分析」の2つが重要です。ここでは、それぞれの管理方法を紹介します。

予算計画と財務管理

ECサイトを健全に運営するためには、予算計画と財務管理が特に重要です。

まずは、ECサイト運営で必要となる予算を設定しましょう。予算は大きく以下の2つに分けられます。

  • 初期費用(在庫の購入費用、ECサイトの開設費用)
  • 運用費用(サーバー費用や保守更新費、広告費、人件費、物流費など)

まずは、上記の項目ごとに年間でどれくらいの費用が掛かるのかを明確にしておきましょう。将来の市場の変動や成長見込みを考慮し、長期的な財務予測を立てるのがポイントです。

ECサイトを運営する際には、売上と支出をリアルタイムで把握し、キャッシュフローを正確に管理することが求められます。これにより資金繰りの問題を未然に防ぐことが可能です。さらに、利益率を定期的に計算し、目標との差異を分析します。分析作業を定期的に行うことで、ECサイトの改善点を明確にでき、収益性を向上させることができるでしょう。

コストパフォーマンスの分析

コストパフォーマンスの分析は、限られた資源を効率的に使うために重要です。まずは、ECサイト運営で発生するコストを整理し、直接コスト(商品の原価、配送費など)と間接コスト(広告費、人件費など)に分けましょう。それぞれのコストが売上にどれだけ貢献しているかを評価・分析します。

また、マーケティング活動やキャンペーンのコストパフォーマンスも分析しましょう。各コストが売上にどのように貢献しているかを分析し、コストパフォーマンスの高い活動に資源を集中させることで効率的な経営を実現できます。

まとめ

今回は、ECサイト運営で発生するランニングコストについて解説しました。ECサイトのランニングコストは、以下の4つで構成されています。

  • システム維持と更新費用
  • 在庫管理と物流コスト
  • マーケティングと広告費用
  • 決済手数料

ECサイトの規模が大きくなるほど、これらのランニングコストは増大します。ECサイトのランニングコストを抑えるためには、以下の施策が効果的です。

  • 必要な機能の選定
  • 効率的な在庫管理と物流の最適化
  • マーケティングコストの効果的な配分

ECサイトの運営では、予算計画と財務管理を適切に行い、コストパフォーマンスを定期的に分析することも重要です。ECサイトの運営担当者は、今回解説した内容を押さえて運営していきましょう。