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与信代行の費用相場はいくら?与信調査・審査・管理の料金体系を解説

与信代行の費用相場はいくら?与信調査・審査・管理の料金体系を解説

新規取引や掛け払いの利用が増えると、取引先の支払い能力や信用状況を確認する与信調査・与信審査の負担も大きくなります。そこで選択肢となるのが、与信業務の一部または全体を外部に任せる与信代行です。

ただし、検討を始めても「1件あたりの調査費用はいくらか」「月額費用や初期費用は必要か」と、料金の全体像がわかりにくいことも少なくありません。信用調査会社、与信調査ツール、BtoB決済・請求代行サービスでは、対応できる業務と費用の考え方も異なります。

本記事では、与信代行の費用相場や料金体系、費用が変わる要因、目的に合ったサービスの選び方を整理します。自社に必要な業務範囲と予算を明確にし、比較検討や社内稟議に役立ててください。

与信代行とは?取引先の信用調査・与信審査を外部に任せるサービス

与信代行とは、取引先の信用情報の調査や与信審査など、与信に関する業務を外部へ委託できるサービスの総称です。

企業間取引(BtoB取引)では、商品やサービスを提供したあとに代金を受け取る掛け払いが広く利用されています。取引を始めやすい一方、取引先の経営状況が悪化すると、売掛金を回収できない可能性があります。

そのため、取引開始前に支払い能力や信用状況を確認し、取引の可否や上限金額を決める与信審査が重要です。

与信代行で外部に任せられる主な業務は、次のとおりです。

  • 企業情報の確認:所在地、設立年、資本金、事業内容などを確認する
  • 財務状況の確認:売上高、利益、自己資本、借入状況などを調べる
  • 支払い能力の調査:支払い遅延や倒産リスクに繋がる情報を確認する
  • 与信限度額の設定・判断支援:掛け払いで取引できる金額の上限の設定を支援する

ただし、すべての与信代行サービスが、これらの業務全体を代行するとは限りません。信用情報の調査だけを行うものもあれば、与信審査や与信限度額の設定、督促まで対応するものもあります。 

与信管理の基本的な流れや与信限度額の考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。

与信管理とは?与信承認から事後管理までの具体的な方法と重要性を解説

与信代行の主な費用体系

与信代行の料金は、一つの費用だけで決まるとは限りません。利用するサービスによって、初期費用や月額費用、調査件数に応じた料金、請求金額に応じた手数料などを組み合わせて計算します。

主なサービスの種類別の費用構造は、次のとおりです。

信用調査会社・与信調査ツール/与信管理サービス・BtoB決済/請求代行サービスの3タイプ別に費用項目を比較した図

信用調査会社では、企業情報の閲覧料や調査レポート費用など、1社ごとに費用が発生するのが一般的です。与信調査ツールや与信管理サービスでは、初期費用と月額費用に加えて、照会件数や追加機能に応じた料金がかかる場合があります。

BtoB決済・請求代行サービスは、月額費用だけでなく、請求金額に応じた手数料や請求1件ごとの費用が発生することが多いです。そのため、サービスを比較するときは、月額費用だけでなく、自社の利用件数や請求金額を当てはめて総額を確認する必要があります。

ここからは、それぞれの料金体系について詳しく見ていきます。

1件ごとに費用が発生する従量課金型

従量課金型とは、調査する企業数や取得するレポート数に応じて費用が発生する料金体系です。代表的な例として、信用調査会社への調査依頼が挙げられます。

信用調査会社では、取引先1社ごとに調査を依頼し、企業概要や財務状況、支払い能力などをまとめたレポートを取得します。新規の大口取引を始める前など、特定の企業を詳しく調べたい場合に向いています。

ただし、調査対象が増えるほど費用の総額も大きくなります。また、調査結果をもとに取引の可否を判断し、与信限度額を設定する業務は、原則として自社で行う必要があります。

月額費用を支払うツール・サービス型

ツール・サービス型とは、主に月額費用を支払い、企業情報の検索や与信チェック、継続的なモニタリングなどの機能を利用する料金体系です。 代表的な例として、与信調査ツールや与信管理システムがあります。

取引先の企業情報を検索し、信用スコアや評点を確認できるほか、企業情報の変化を継続的に監視できるサービスもあります。 調査対象となる企業が多く、日常的に与信管理を行いたい企業に向いています。

一方で、月額費用のほかに、アカウント数や検索件数に応じた追加料金が発生する場合があります。また、最終的な取引可否や与信限度額を自社で決めるサービスでは、表示された情報をどのように評価し、取引条件へ反映するかについて、社内基準を整える必要があります。

与信管理システムについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

与信管理システムとは?サービス内容と利用するメリット・デメリット

請求代行や未回収保証に対応する手数料型

手数料型とは、請求金額や取引件数に応じて費用が発生する料金体系です。代表的な例として、BtoB決済・請求代行サービスがあります。

BtoB決済・請求代行サービスは、請求金額や件数に応じた手数料に加えて、月額費用や請求1件ごとの事務手数料が発生する複合課金型が一般的です。

このタイプのサービスでは、与信審査に加えて、請求書発行、入金確認、督促などをまとめて任せられます。与信審査だけでなく、請求・回収業務の負担や未回収リスクも減らしたい企業に向いています。

与信代行の費用相場はいくら?

与信代行の費用は、取得する情報の詳しさや、外部に任せる業務範囲によっても大きく異なります。

簡易的な企業情報の取得であれば、1社数百円から利用できる一方、調査員による取材を含む信用調査レポートでは、1件あたり数万円かかるケースもあります。

公開されている公式料金をもとに、費用の目安を整理すると次のとおりです。

サービスの種類費用の目安
信用調査会社・簡易情報:1社数百円~
・詳細な調査レポート:1件数千円~数万円
与信調査ツール・与信管理サービス・月額数千円~数万円程度
・または個別見積もり
BtoB決済・請求代行サービス・月額0~1万円程度
・請求金額の0.5~5%程度
・請求1件ごとの費用 

ただし、これらは各社が公開している料金の一例であり、業界全体に共通する一律の相場ではありません。正確な費用は、調査対象や利用件数、契約条件によっても変わるため、公式サイトや見積もりで確認しましょう。

与信代行の費用が変わるポイント

同じ種類のサービスでも、利用条件によって実際にかかる費用は変わります。見積もりを取る前に、費用に影響する条件を整理しておくことが大切です。

与信代行を選ぶ際に意識しておきたいポイントは、次のとおりです。

  • 調査対象数:従量課金型では、調査する企業数が増えるほど総額も増える
  • 情報の詳細度:簡易的な企業情報より、財務分析や取材を含む詳細な調査レポートの方が高額になる傾向がある
  • 追加機能:反社会的勢力のチェック、継続モニタリング、変化の通知などを追加すると費用が上がる
  • 代行範囲:与信限度額の設定や請求書発行、督促、未回収保証まで含めると料金体系が変わる

特に注意したいのが、1件あたりの料金だけでは総額を比較できない点です。

例えば、月額費用が安くても、照会するたびに手数料が発生すれば、利用件数が多い企業では総額が高くなる可能性があります。反対に、月額費用がかかるツールでも、一定件数までが料金に含まれていれば、調査対象が多い企業には適していることがあります。

比較する際は、調査対象数、照会件数、請求件数、請求金額、必要なオプションを整理し、月額と年額の両方で総費用を試算しましょう。

与信代行サービスはどれを選ぶべき?目的別の向いているケース

与信代行サービスは、料金の安さではなく、どの業務まで外部に任せたいかで選ぶことが重要です。

次のフローチャートを使い、自社の課題に合うサービスを確認してみましょう。 

質問に答えて自社に合う与信代行サービスを選べるフローチャート

特定の取引先について詳しく調べたい場合は、信用調査会社が候補になります。取引先が多く、情報の更新や継続的なチェックに手間がかかっている場合は、与信調査ツールが適しています。

一方、与信審査を終えたあとも、請求書発行や入金確認、督促に負担を感じている場合は、調査だけを外部化しても課題の一部しか解決できません。この場合は、BtoB決済・請求代行サービスも比較対象に含めると良いでしょう。

選定の軸は、「取引先を調べたい」のか、「掛け払いによる取引を安全に運用したい」のかです。目的を明確にすると、不要な機能に費用を払ったり、導入後に業務が残ったりする失敗を防ぎやすくなります。

与信代行の費用は「調査だけ」か「請求・回収まで含めるか」で判断しよう

取引先の調査が目的であれば、信用調査会社や与信調査ツールが候補になります。与信審査後の請求書発行や入金確認、督促まで負担になっている場合は、BtoB決済・請求代行サービスも比較しましょう。 

Paidなら、与信審査から請求書発行、入金確認、督促、代金回収まで一連の請求業務をまとめて任せられます。取引先が未払いになった場合も代金が100%保証されるため、業務負荷と未回収リスクの両方を減らしたい企業に適したサービスです。

掛け払いや請求書払いの取引を拡大したい場合は、Paidの対応範囲や料金を確認してみてください。

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監修者
大橋 正人
株式会社ラクーンフィナンシャル 執行役員 Paid推進部長

2006年に株式会社ラクーン(現:ラクーンホールディングス)に入社。経営企画室にて卸サイト「スーパーデリバリー」のマーケティング担当として従事。2009年より小売店の審査部門の責任者を経て、2010年「決済サービスPaid(ペイド)」の立ち上げに参画。2019年からラクーンフィナンシャルが提供する「Paid」と「URIHO」の2つのサービスをマーケティング面から統括。2024年からはPaidの事業責任者として、企業の請求業務・決済まわりの課題解決に向けて活動している。

主な掲載・登壇実績
SFA JOURNAL|掛け払い・請求代行サービス「Paid」インタビュー(2025年)
ECのミカタ|企業間後払い決済サービス「Paid」インタビュー(2023年)
日本ネット経済新聞(日流ウェブ)|早期資金化サービス「Paid早期払い」対談インタビュー(2019年)
ビズスタ|登壇者プロフィール